ザ・ライフ・カムパニイ
ザ・ライフ・カムパニイ

俳優の言葉

立ち稽古に入るまでの3週間、かぶき先生との読み合わせは役者冥利に尽きる発見の日々、目から鱗の日々でした。かぶき先生の志し、作品愛、キャストを育み、お客さんとの出逢いに尽くす心。これは私の目指す俳優にとって、最重要のピースだったのだと思います。

松原剛志さん(プログラムより)

本作品の・演出の蕪木さんとの出逢いはある意味衝撃的でした。彼は、役を、目に見えない作品のテーマに根差したパーソナリティとして、息づいた存在にしてほしいといいます。
言うは易し、産むは難し・・・。
そして、そこからひと月足らずしかない稽古期間にも関わらず、焦ることなく彼は、本来なら(いや、何時もならというべきか)役者が一人で抱える、役への探りの作業を、作家自らとマンツーマンで、丁寧に、そして決して押し付けることなく、役者から生まれる息づきを、静かに待ち続けてくださりました。しかし、せっかく生まれても、次の瞬間には消えてしまうような、儚いものへの挑戦です。

阿部裕さん(プログラムより)

演出家の蕪木さんはいつも「役になろうとするのではなく、自分の中から湧き出てきたもの、感じたものを信じて出していってほしい」と仰っていました。
役を意識しすぎると「カムパネルラならこういう風に話すだろうか」「カムパネルラなら次はこう動くかな」と、頭でばかり考えてしまい、結果カムパネルラに扮する若井久美子になってしまう。
自分の中から湧き出てくるものを感じ、そこから役につなげていく作業の連続でした。
主人公のジョバンニとカムパネルラは、二人ともまだ幼い少年ですが、ジョバンニの真っ直ぐで純粋な心、カムパネルラの底知れぬ優しさに、大人の私が勇気をもらえるのです。この作品に深く関わり、周りの方に感謝する気持ちがより増したような気がします。終演後は、きっとお客様に温かい気持ちになってお帰りいただける事と思います。

若井久美子(プログラムより)

そろそろ稽古かなと何となく台本を開くと… 「まだ台本は良いです」この言葉がネバーエンディングストーリーの 始まりだった。蕪木先生とのマンツーマンの稽古の日々。相手役のいない蕪木先生との時間…独特のスタイルは、まず、 裸になろうとしなければ稽古は進まない。触れなければ進まない。気が付くと、深い海の中で彷徨っているかの様な錯覚に陥っている。そんな稽古の中で…何でこの道を選んだのか?自分は何をしたいのか? 何処に行きたいのか? 蕪木先生から問いかけられる日々…。自分の中にある根っこと語り合う時間。これはもう稽古ではなく、自身の心の旅だ。いや、心のストレッチだ。いや、心の筋トレだ(笑)。

近藤大介(プログラムより)

ライフの稽古は他とは違い、最初はとまどいました。
他の稽古は、台詞を覚え、立ちに入っていきますが、ライフの稽古は台詞の言い方ではなく、自分自身の言葉として語るところまで探求します。
不思議なことに、自分の言葉になってくると、立ち稽古は自然な動きが生まれてきました。
なにか表現する喜びが浮いたものではなく、芯からのものになっていく思いです。稽古は毎日が発見です。

(Y・M)

毎日の稽古は、分かったようでまた迷いの連続です。
ただ、稽古を通して、ライフで俳優に求めていることは、これは本質の事だなって思います。
どうしても、見せ方や台詞の言い方にとらわれてしまいますが、それらのやり方ではなく、本当に舞台に生きたいと求めている人には、一回一回の稽古が新鮮に感じます。

(Y・A)

よく、演じようとする前に、あなたは一人の人間として舞台に居るべきだ、といわれます。はじめは何のことかよく判らなかったのですが、「役の感情は頭の中で感じているバーチャルリアリティーだよ。どこまでいっても”それらしきもの”だ。本当に生きたいと思うならば、自分の感情が役の感情とリンクしなければならない。そのためには、自分自身として舞台に居て、自分という人間の心を守ってあげることが大事だ。自分を生きれるようになったら役の感情が生きたものになる」と言われました。こんなにも私自身の人間力を必要としている稽古はないと思います。

(R・T)

かぶきさんの演出やお話は、何もかもが新鮮で、稽古場では新しい発見の連続です。
かぶきさんが私たちに問いかけてくる言葉の一つ一つがドキッとするものばかりで、新しい自分に気づかされる毎日でした。

(S・G)

演出家は「どのように人と出会いたいのか」「どうして舞台にたつのか」「どう生きたいのか」と数え切れぬほど問いかけ続けてくださる。常にそう自身に問いかけることが、私に染み付いたとき、私の中で〈演じる〉概念が消える。「この役はこんな気持ち」なんて説明する演技なんてしない。かぶきさんの言葉でいう〈私という一人の人間が役に息づく営み〉が舞台で生きる。

(N・U)

「音楽家は一音一音を大切にし、全生命、魂を音に託し響かせている」とよく演出家のかぶきさんが話しています。まさしく役者も本当に一言一言の台詞を大切にし、その台詞に全生命、魂を託し、心の想いを響かせなければいけないと思いました。今回この課題にどこまで望んでいけるか、私自身の最大の挑戦です。

(M・W)

演出家のかぶき先生は「自分が自分らしくありのままで舞台に立つこと」「心から相手に伝えること」「出会い方」などたくさんの舞台に立つ上で必要なことを教えて下さいました。私は、演技経験がなかったので一つ一つがとても新鮮で、初めての演技レッスンをかぶき先生にして頂いたことを感謝しています。

(S・O)

かぶき先生は ”舞台ではプロもアマも関係なく人間としてどう生きたいのか、お客様に何を届けたいのかを大事にしなさい”とおっしゃられます。一人の人間として正面から向き合ってくださる先生の姿勢には感銘を受けます。

(A・K)

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